VDT症候群(ビジュアル・ディスプレイ・ターミナル症候群)とは、コンピュータのモニター・ディスプレイやテレビゲームの画面などの表示機器を使用した作業を長時間続けることによって、目や体、心に支障をきたす病気のことです。
別名テクノストレス眼症とも呼ばれます。
VDT症候群の主な原因には、次の3つが挙げられます。
・OA機器への不安・緊張
・不適切な環境(姿勢、照明など)
・目の酷使による疲労
症状としては下記のものが挙げられます。
目の症状 - ドライアイ、充血、視力低下など
体の症状 - 首、腰、肩のこり、痛みなど
心の症状 - 食欲減退、不安感、抑うつ症状など
予防方法としては、長時間の作業を行う際には1時間に10分程度の適度な休息を取り、軽い体操をして体をほぐしたり、遠くの景色を見て眼の疲れを取るなどするのが望ましいです。
作業環境も非常に重要で、ディスプレイの位置を目の高さよりも低くセッティングしたり、また反射光を抑えるフィルターを装着することも有効となります。
暗い室内と明るいディスプレイとの極端な差は不快グレアと呼ばれる刺激を長時間もたらすため、室内の照明環境のバランスを保つなど、オフィス設計・照明設計などの面からの対策も必要となります。
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